ノミの投資家奮闘記

ノミの投資家奮闘記

サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

11月までの実績まとめ

こんにちは!ノミの投資家です。

 

いや~もう師走に入りましたね!一年経つのは早いですね!米国株を初めて早一年が経とうとしています。さてさて12月に入りましたので毎月恒例の成績まとめをしたいと思います~^^今回は11月までのまとめになります。

1.ポートフォリオ

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 11月は米中貿易摩擦の楽観的見通しから終始上げ基調の相場でした。各銘柄の評価損益率も大きく改善して、合計で+8.3%となりました!特にABBVなんかはここ2か月ほどで大きく上昇し私のポートフォリオの中でも構成比トップになってます!ボラの高い銘柄なんでこのまま上がり続けるとは思いませんが、下がればまた買い足していきたい銘柄ですね!MOをはじめとしたタバコ株も電子タバコ禁止関連のニュースが出ていたころに比べると直近の決算などが悪くなかったことやFDAがニコチン規制を諦めたことなどややグッドニュースが出てきており株価が急回復を見せています。低位銘柄の買い増しもそろそろ実施しないといけないのでバランスを見ながらどれを買い増すか検討していきたいと思います。

そして、今月はなんと大麻銘柄のキャノピーグロース(CGC)とオーロラカンナビス(ACB)が新たにポートフォリオに加わりました!それぞれ60ドル程度の投資なのでポートフォリオの中では1%にも満たないレベルですが自分がまさか大麻銘柄の株主になるとは思ってなかったのでワクワクしてます 笑笑。大麻銘柄は言わずと知れたハイボラティリティの銘柄なので買ってすぐに二桁マイナスとなってしまってます^^;;;

因みにこちらの記事で大麻銘柄の分析をしていますのでご参考下さい。

nomiinvestor.hatenablog.com

2.総資産・損益推移

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 次に資産推移です。9~11月は相場全体がアゲアゲだったことで評価損益率が大きく上昇しました。11月末時点の総資産、評価損益率、配当を含めた資産増加率と額は以下になります。

・総資産:$39,531

・評価損益率:+8.3%

・資産増加率:+8.7%

・資産増加額:+$3.981

配当を含めたインカム・キャピタル合わせた資産増はなんと約4000ドルとなりました!!!米国株はホントに資産をガンガン増やしてくれる夢の運用だと思います。とは言え、株価はいつ急落するか分からないので評価損益は単なる目安として淡々とした気持ちで眺めるだけですね~

3.配当実績

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 最後に配当です。11月はABBV、BTI、GIS、MA、Tから配当が入り、受取り配当は$110.51となりました!!毎月安定して100ドルを超えてくれるとホント有難いです^^ただ、今月は私が10日以上も海外に出張出ていたり会食もかなり多く多忙を極めていたことで買い増しができませんでした、、、。複利をフルに効かせるためには配当はもらったらすぐに再投資するのが基本なんですが、、まあ今は相場全体が高値圏に突入しているのでとりあえず機会を待つタイミングだったということで良しとしておきます。

 

さてさて今月は12月ということで一年の最終月になりますので、次回の実績まとめは配当を含めた各銘柄の年間リターンパフォーマンスを算出してみたいと思います!!その前に暴落して全部マイナスになるかもしれませんがwww

ではでは~~

  

禁断の大麻関連銘柄を財務分析!

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こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回はあまり米国株投資家のブログでも記事にされていない大麻関連銘柄について財務分析をしてみました!タバコ銘柄や医薬品銘柄は大人気でホルダーの方も多いのですが、大麻についてはまだまだホルダーが少ないですよね。ノミの投資家も大麻関連銘柄は持っていませんが、「グリーンラッシュ」と表現されるほど大麻のビジネスは世界で急拡大しています。そんな大麻ビジネス関連の銘柄を財務分析してみました!

目次

1.大麻ビジネスとは?

 大麻と聞くと日本では麻薬取締法によって医療用も含め固く禁じられていますが、世界各地では医療用の大麻を認めている国もあり、医療ニッチ産業として存在しています。そんなニッチ産業だった大麻ですが、昨今米国では食用・娯楽用として合法化する州も出てきており今後の成長産業として期待されています。経済誌「Forbs」の記事によると世界の大麻市場は2016年に約77億ドル規模だったが、2021年には314億ドル(約3兆4000億円)規模にまで拡大すると予想されているそうです。70億ドルから314億ドルですから、たった5年で4倍の市場規模に成長するんですから凄まじい勢いの成長ですね!

forbesjapan.com

(当ブログでは大麻の娯楽性や医療効果などについては知識がないため一切触れません)

2.大麻関連銘柄

医療用大麻は割と有名な銘柄でも販売しており、高配当狙いの投資家から人気のアッヴィ(ABBV)もマリファナの合成成分を含むマリノールという医薬品を販売しています。またコカ・コーラ(KO)も大麻入り健康飲料水の製造を検討しているそうです。

www.huffingtonpost.jp

そんな大麻関連銘柄ですが、今回は大麻の栽培・加工を行っている、ティルレイ(TLRY)・クロノス(CRON)・オーロラカンナビス(ACB)・キャノピーグロース(CGC)について財務分析してみました。

[銘柄概要]

◆ ティルレイ(TLRY):カンナビス製品を医薬品販売業者に供給。医療カンナビスの研究、栽培、加工および世界中のカンナビス製品を販売。オーストラリア、カナダ、ドイツの患者に大麻製品を供給、カナダとヨーロッパで医療用大麻を製造。

◆ クロノス(CRON):世界的に事業を運営するカナダの多角的・垂直統合された大麻会社。複数の国際的生産・販売プラットフォームを有し、米アルトリア(MO)が株式の45%を保有

◆ オーロラカンナビス(ACB):カナダに拠点を置く医療大麻会社。コカ・コーラ(KO)と大麻成分入り飲料水の開発について協議中。

◆ キャノピーグロース(CGC):カナダに本拠を置くマルチブランドの大麻会社。カナダの医療市場における法的マリファナの製造及び販売事業、また、カナダの娯楽用途でのマリファナの生産と販売にも注力。コロナビールで有名なコンステレーション・ブランズ(STZ)が4000億円を出資。

3.収益性分析

早速財務分析をしてみます!!まずは収益性分析です。データソースはいつも通りMORNINGSTARで、2015年~2018年の4年間のデータを見てみます。

[売上・営業利益・純利益]

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[キャッシュフロー]

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 ん???( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ


(;゚ Д゚) …!?

 

なんじゃこりゃぁぁ!!大赤字やんけ!!

ひどい収益性ですね、、、、。営業利益率がマイナスになってます、、、。しかもキャッシュフローも毎年マイナスですから、お金をジャバジャバ流出させながら商売しているような状態です。いつも高配当優良銘柄の財務ばかり見ているのでこのようなひどい収益性を見ると驚愕してしまいますね。営業利益率がマイナスってことは費用率が高すぎて本業の商品を売れば売るほど赤字が広がっていくことを意味していますので、一見どの銘柄も資金がショートして即倒産してもおかしくないのでは??と疑ってしまいます。が、一点注目すべき点は売上高の成長率です。特に4社とも2017→2018年の売上が急激に伸びています。TRLYは2倍、CRONは4倍、ACBは3.2倍、CGCは2.9倍です。売上高がこれほど急激に大幅にアップするって生産設備や販路網などに莫大な投資をかけて生産力と販売力を増強しないと達成できません。また4社とも営業利益の赤字額と純利益の赤字額があまり変わりません。これは投資を行う中でも広宣販促や営業販売面への費用がかかっているということです。つまり、この4社は現在市場の急成長に伴いそれらの営業費用投資をガンガン行っていることで営業利益率が大きく赤字となる反面、売上高が倍々に伸びていっているものと考えられます。

CRONを例にP/Lを詳しく見てみました。以下CRONの2018年決算書のP/Lになります。

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粗利率は17年の50%から18年46%へと低下していますが、それ以上に営業費・管理費などのが大幅に増大し営業利益を圧迫、また研究開発費なども増えており、販管費で前年の3倍と増大しています。つまり販売を加速するためにドンドン人員や販路網に投資しながら増強し販売を伸ばしていっている状況になります。

4.資金調達ルート

これほどの赤字を抱える会社にこれほどの投資を自力の営業CFで賄えるはずもなく、先行投資的な資金調達が必要なんですが、その金はどのようにして調達しているのでしょうか?資金の調達方法はバランスシートの負債と純資産の部にヒントが出てきますので、確認してみましょう。

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意外にも2018年現在ではTLRYを除き資金の大半を自己資本で賄っていました。ほとんど借金せずに自分たちのお金で販売活動投資をしているのですね。でもこの自己資本はほとんど他資本から出資を受けています。以下が発行済み株式数です。

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4社とも株式を大量に発行しながら資金を調達していることが分かります。まだまだ企業の信用力としては低く社債や銀行からの借金での調達が難しいため、新規で株式を発行しながら市場から資金を調達して投資に回していることが分かりますね。

5.株価チャート

 そんな4社の株価の動きはどうなっているでしょうか?4社とSP500をINDEXにして比較してみました。

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2015年からのINDEXでみると4社とも大幅に株価が上昇していますね。ただ、2019年に入ってから急激に値下がりしており、4社とも2年前ぐらいの株価レベルに下がってしまっています。17~18年の上昇は急激な売上高の増加につられた完全にバブルだったようですね。いずれにしても、値動きがものすごく激しく下落リスクも高いため投資するには大麻ビジネスの将来を信じる信念とボラティリティに翻弄されない鉄の精神力が必要そうです。

6.マリファナ関連ETF

このようにまだまだスタートアップ段階のマリファナ関連ビジネスですが、なんと既に関連銘柄のETFが存在するようです。個別では株価変動や倒産リスクも高いですが、ETFになればリスクは大幅に減らせますね!

マリファナ関連ETFについてはのんこさんが分かりやすく記事をまとめられているので、以下をご参照下さい。

non-fx.com

7.まとめ

以上、大麻関連の代表銘柄の分析でしたがいかがでしたでしょうか?大麻ビジネスは儲かる!なんてネットの情報なんかに流れているのを見かけますが、少なくともアルトリアやコンステレーションブランズなどが出資している医療用大麻の栽培・加工などを行っている業者は今のところは全く儲かってないですね。大麻ビジネス自体がまだまだ黎明期ということもあり、もし投資するとしたら今後の成長へ期待してやや投機的な形での投資になることは否めないと考えます。株価も激しく上下するので当たればラッキーぐらいの感覚でないと精神的にもたないでしょうね。ただ、米国や世界各地で娯楽用大麻の合法化が進んできており、今回分析した4社も売上高の成長率は目を見張るものがあるのも事実です。まだまだスタートアップ段階の業界ではありますが、今後世界的に規制などが再び厳しくならなければ市場自体はドンドン拡大していくかもしれませんね!

 

 

上記分析は個人の見解になりますので、投資は自己判断でお願いします。

  

10月までの実績まとめ

こんにちは!ノミの投資家です。

 

早いもので今年も残すところあと2か月となりました!会社の会計的には10月は下期が始まる月ですが、年末年始とか予算会議とかを考慮すると下期は上期よりずっと短く感じますね!ってことで、10月が終わりましたので毎月恒例の実績まとめをしたいと思います^^

1.ポートフォリオ

まずはポートフォリオです!

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今月は銘柄追加はなく、受け取った配当金でPFEを4枚追加しただけの動きでした。10月は9月に引き続き米中通商協議が順調に進んでいるという楽観から相場は堅調で、買付総額は$36,332で時価総額は$38,144と評価損益率は5%まで回復しました。PM,MOといったタバコ銘柄の株価が回復してきており、ポートフォリオ構成比も徐々に上位に返り咲いてきました!GISは株価が失速しており構成比もかなり下がってしまいましたね。買い増しのチャンスを狙っていきたいと思います。PEPは引き続き株価堅調。Tは3Q決算で中期計画が好感されて株価をかなり伸ばしてきています。

2.資産増減

次は資産の増減をチェックしてみます!

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10月は株価の堅調から評価損益は5%と前月の2.86%から2.2%もの上昇となりました!また、配当を含めた資産増加は6.9%となり株価の堅調と受取配当の積み上がりで資産は少しずつ増えていっています。

3.受取配当

最後は受取配当金になります。

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 今月はPMやMOといった高配当銘柄からの配当もあり、合計で$142.76を受け取ることができ、年間のトータル配当は$832になりました!もらった配当金は速攻でPFE 4枚追加の再投資に回しました^^配当金がどんどん増えながら入ってくるのってホント有難いことです!自分のお金を投入しなくても配当だけでもキャッシュ回りますからね!来月はついに9月に新規投入したVからの配当が入る予定です!枚数がしょぼいので受取り配当もたかが知れてるんですが、楽しみです!^^ ではでは~~

 

 

激突!生活必需品銘柄パフォーマンスシミュレーション!

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こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回もシミュレーションシリーズでお送りします!積み立て投資と配当再投資を過去の実際の株価に照らし合わせてパフォーマンスを試算するシミュレーションシリーズですが、第3弾は生活必需品セクターの代表銘柄のパフォーマンスシミュレーションになります!生活必需品というと配当狙いの米国株投資家であれば必ず1つはポートフォリオに入れていると思いますが、その中でも多くの投資家に愛されている、コカ・コーラ(KO)、P&G(PG)、コルゲートパルモリブ(CL)、キンバリークラーク(KMB)、マクドナルド(MCD)というシーゲル銘柄とバフェット銘柄の代表各とも言える銘柄たちをシミュレーションしてみました。どのような結果になるでしょうか!?

目次

1.株価変遷

まずは5銘柄の株価の変遷を見てみましょう。以下2008年1月からのINDEXチャートになります。

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 MCDが大きくアウトパフォームしていますね!MCDは株価の面に関しては2008年からずっと他の4銘柄を抑えて常に高いパフォーマンスを維持しており、2019年10月現在では350%と10年前の3.5倍に達しています!!一方でボラティリティも高くなっておりここ3年ほどは株価の上下が大きくなってきていますね。成長率の高くない生活必需品セクターの中では異彩を話す存在です!KO、PG、CL、KMBは10年かけて1.5〜2倍程度成長しておりボラの小さな動きとなっていますが、ジワジワと株価を成長させていて生活必需品らしい株価成長率となっていますね。

2.シミュレーション条件

今回も前回同様シミュレーション条件は以下のもので試算します。

【試算条件】

・2008年1月より投資開始、2019年10月まで投資

・初期投資1000$

・毎月100$ずつ入金し月末の終値で買付け

・受取配当は全て再投資

・端数も再投資

・課税条件は、現地課税10%、日本国内課税20.315%

この条件で試算したシートは以下になります。細かいので、KOのものだけを貼り付けます。

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3.資産増減シミュレーション

さ、結果はどうなったでしょうか!? 

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自己資金の投入は2008年1月~2019年10月までの142か月で15,100$の積み立てとなりましたが、以下が5銘柄の資産増加になります。

KO 26,830$(11,739$増、+78%)

PG 29,891$(14,855$増、+98%)

CL 22,787$(7,694$増、+51%)

KMB 29,7640$(14,687$増、+97%)

MCD 38,652$(23,679$増、+156%) 

※100%は資産2倍 

 

結果はMCDの圧勝でした!株価の上昇が大きく影響し2017年4月以降加速度的に試算が増えています。ただ、株価のボラが高くなってきているのでここ2年ほどはかなり資産の増減率が高くなってきています。KMBは2016年ごろは一時トップに出るパフォーマンスを見せていましたが、2017年以降はMCDにトップの座を明け渡し、2019年10年現在はPGと大接戦を繰り広げています。CLもKMBと似た動きを取っていましたが、2018年以降はパフォーマンスが低迷しています。KOは2013~2017年頃まで株価が停滞したことで資産も伸び悩んでいましたが2018年以降に徐々に株価が上がり始めパフォーマンスが上がってきています。PGは2017まで最下位に沈んでいましたが2018年以降株価が成長したことでここ最近はMCDに劣らないレベルの急伸率で伸ばしてきており、2019年10月にはKMBを抜いて2位まで上がりました!

4.配当金

ここからは配当金対決です!以下、2008年~2019年の累計受取配当になります。

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f:id:nomiinvestor:20191028000814p:plain受取配当でトップに輝いたのはKMBでした!KMBは2010年頃は株価が低迷し4%とかなり高配当となっていたことと継続して配当率が高水準を維持できていたのが受取配当の積み上げにつながりました。第2位の座を獲得したとはMCDでした!株価の面では首位、受取配当で2位となり、輝かしい実績を収める結果となりました。ただ、MCDは近年の株価上昇で配当率は2%台前半と低下してきており、今後のパフォーマンスが気になるところですKOは3位となり、配当率が継続して3%程度と一定水準を維持できており着実に積みあがりました。CLは株価が中途半端に上昇してしまったことと増配がややソフトであったことで配当率が低い状態で推移し結果的に受取配当は5銘柄の中では一番低くなってしまいました。PGは2014年ごろは配当率3%強と高くなっていましたが最近の株価上昇で2%台と低下しています。

5.追加枚数

最後に、今後のパフォーマンスを左右する追加枚数です。 

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追加枚数は1株単位の株価が安めのKOが継続的に一定枚数を買い増せています。株価の上昇が緩やかなので将来の起爆剤となりうる枚数が燃料のように積みあがってますね。KMBとMCDは近年の株高で毎月100$の入金と受取配当金だけでは買い増しできない月もあり追加枚数は低下しています。 

7.まとめ

いかがだったでしょうか!?MCDは株価のアウトパフォームと更に受取配当もかなり積み上がったことで資産を効率的に増やすことができました。KMBはあまり米国株クラスタの中でも保有者が見当たらないのですが、配当率の高さから地味にパフォーマンスが良いことが分かりました。KOはバフェット銘柄ということもあり、株価は安定的に推移していますが、配当・株価共に急激に伸びていくことはなさそうなので、一定額の配当を安定的に提供してくれる銘柄として使い勝手がいいですね。PGは2014年ごろまでは株価が低空飛行でしたが、ここ最近の株価上昇でパフォーマンスがググっと上がりました。CLはシーゲル銘柄ですが、期待とは裏腹に他の銘柄に水をあけられる結果となりました。

生活必需品銘柄でバフェット銘柄だ、シーゲル銘柄だといって一括りの評価はありますが、個別にみていくとパフォーマンスにかなりの差が出ることが分かりました。著名投資家保有している銘柄だと妄信せず、事業内容や決算内容などについて把握した上でそれぞれの特徴を考慮したポートフォリオを構成していきたいですね!

 

 このシミュレーションは個人の見解になりますので、投資はあくまで個人の判断でお願いします。

 

AAPL,CSCO,IBM,MSFTを定額購入したらどうなる?

こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回もシミュレーションシリーズです!今回はIT系代表銘柄を定額購入していたら資産がどのように変化していたかをシミュレーションしてみました!最近、皮算用にハマっていまして、シミュレーションばかりしながら勝手に金持ちになった気分になってます笑

さて、今回のシミュレーション銘柄は、キャピタルとインカム両獲り狙いの投資家から人気のApple(AAPL)、CISCO(CSCO)、IBM(IBM)、Microsoft(MSFT)を取り上げてみました!資産はどのようになるでしょうか!?

目次

1.株価推移

まずはその4銘柄の株価INDXの推移になります。

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2008年1月を起点としてみましたが、AAPLの圧勝ですね。2008年当時の株価が12倍に膨れ上がっています。MSFTも4倍と並外れた成長を見せていますがAAPLと比較すると低調な推移に見えてしまいますね。2008年というとちょうどiPhoneが発売され始めたころなんで、その成長を全て株価に織り込んだのがこの結果ということですね。AAPL恐るべし!!最下位はIBMで約10年間で25%しか成長していませんでした。永遠の不発弾と言われてしまうのも仕方ないかもしれませんね、、、

2.シミュレーションの条件

今回のシミュレーションの条件は以下になります。

【試算条件】

・2008年1月より投資開始、2019年10月まで投資

・初期投資1000$

・毎月100$ずつ入金し月末の終値で買付け

・受取配当は全て再投資

・端数も再投資

・課税条件は、現地課税10%、日本国内課税20.315%

 

この条件でシミュレーション詳細は以下になります。全ての銘柄を表示すると細かすぎるのでAAPLのものを貼り付けます。

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3.総資産推移

さ、どんな結果になったでしょうか!?まずは総資産の比較になります。総資産の増減をINDEXチャートにしてみました。

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投入自己資金は15,100$になり、それに対し各銘柄の総資産は

AAPL:81,890$ (442%)

CSCO:33,032$ (119%)

IBM16,262$ (8%)

MSFT:63,720$ (322%) ※100%は資産2倍

という結果になりました!株価では圧勝していたAAPLが総資産の増減でもトップになりましたが、MSFTが怒濤の追い上げを見せて2018年以降はかなりデッドヒートとなっていますね。IBMはたったの8%しか増えない結果となってしまいました。ホルダーの方の中にはかなり不満を持たれている方も多いかもしれませんね、、、CSCOは119%増と2.2倍資産増となりましたので満足のいく内容かもしれませんね。AAPLは株価の上下の影響を大きく受けてしまいボラがかなり高くなっていますが、それに対しMSFTは資産増が安定的です。株価に比してMSFTの資産増がAAPLに迫ってきている背景は枚数にあります。以下が追加枚数の推移です。

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AAPLは2011年以降株価が大きく上昇してしまったことで毎月100$の入金ではなかなか枚数を追加できなくなってしまいました。一方MSFTは株価の上昇が急激ではなかったため一定の枚数をコンスタントに追加できたことが後々の株価上昇でブーストがかかり資産を効率的に増加させられました。

4.配当積み上げ

次は配当の積み上げになります。2008年から受け取った配当の累計($)は以下になります。

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意外にもAAPLが3,282$で最多という結果になりました!AAPLは株価もグングン成長していますが、意外にも配当としても還元志向が強く増配率も年10%程度と非常に高くなっています。MSFTは2,925$と株価も徐々に上昇させながら配当も適度に分配していることでそれなりに積みあがっていますね。意外だったのはIBMでした。たったの2,508$に留まってしまっています。今ではハイテク系屈指の高配当銘柄となっているIBMですが、以前は然程配当率が高くなく他社に劣る積み上げレベルとなりました。

以下の表は配当率の分布図になります。 

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 MSFTは2009~2014年頃までIBMよりも高配当な銘柄だったんですね!このころから買い増し続けている人はかなり配当による複利が効いてきているようです。IBMは2017年以降の株価下落により高配当となっていますが、それ以前は2%台と高配当銘柄とは呼べないレベルで近年の株価下落により資産が思ったほど増やせない結果となりました。

AAPLは意外にも増配スピードが高く、株価の上昇と比較してもそれに負けないレベルで配当も増配してくれていることで枚数が増やせなくても受取配当の伸びは目を見張るものがあります。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?アメリカを代表するIT銘柄を定額買付けした場合のシミュレーションですが、IBMとMSFTの資産推移が意外でしたね。AAPLの株価成長には目を見張るものがありますが、MSFTが配当と枚数の底力で巻き返してきているのが配当狙いの投資家には非常に魅力的に見えますね。IBMは今でこそ高配当で配当狙いとしては魅力的ですが、過去に投資家を失望させる成長率だったことが結果的に今の高配当率を生み出しているので、安易に配当のみを狙って買っても期待ほどの結果は得られない可能性がありますね。今回のシミュレーションでは、株価の急激な成長は大きなキャピタル増をもたらしてくれるが将来の資産増の鈍化を招いてしまう可能性があること、また、注意点として増配銘柄でも配当率が低い状態にあるときはある程度のキャピタル増も取らなければ効率的な資産増加ができないことが分かりました。

 

 

この分析は個人の見解になりますので、投資は個人の判断でお願いします。

 

 

アルトリアを定額買付けし続けたらどうなるか?

こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回はシミュレーションシリーズ第2弾で、下落を続ける高配当銘柄アルトリア(MO)を過去からずっと定額積立で投資していたらどうなっていたか??がテーマになります。

前回は下落を続ける銘柄を購入し続けていたらどうなるか?について架空の株価と配当を条件にシミュレーションしましたが、「現実と違う!」と思われる方も多かったようなので、今回は実際のMOの株価と配当を基にシミュレーションしました。 

目次

1.アルトリアの株価推移

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 こちらは過去10年間のMOの株価推移です。リーマンショック後から右肩上がりを続けてきた株価は2017年1月ごろにピークをつけて2019年10月現在まで急速に下落しています。事業環境が厳しさを増していくと見られているタバコ業界ですので、その不安が株価に織り込まれている状態ですね。一方、配当は非常に高く2019年10月現在では7%を超えており、さらに50年連続増配の配当王の仲間入りを果たしていることから配当狙いの投資家にとっては非常に魅力的な銘柄の一つとなっています。そんな高配当に目がくらみ高値掴みをしたまま含み損を抱え続けている方も多くいるのではないでしょうか?

そんなMOですが、積み立て投資をしていたら資産がどうなっていたのかをシミュレーションしてみたいと思います。

2.2008年4月から積み立てた場合

アルトリアは2008年4月よりフィリップモリスと分社化され株価が調整されたので、分かりやすいように2008年4月を基点に2019年10月まで投資を続けた場合のシミュレーションをやってみました。積立条件としては以下になります。

 

■ 積立条件

・初期投資1000ドル

・毎月100ドル追加入金して月末の終値で買付け

・配当(税後)は全額再投資

・端数も再投資 

 

シミュレーション結果は以下のようになりました。

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結果、投入資金14,900ドルに対し総資産は26000ドルと76%の資産増を達成しました!直近の年間受取配当は約1,350ドルなので投入資金に対する配当率は税引き後で9%に上ります。株価の下落と増配と定額積立ナンピンが相まって総資産は大崩れせず着実に伸びる結果となりました。増配×複利の力は絶大ですね!

3.2017年1月から積み立てた場合

2008年から積み立てていたら資産は相当額増えているのですが、一方でホルダーの中でそれぐらい長期積み立てを継続できている人は極わずかだと思います。

「2008年から積立てって、そりゃそのあと2017年ぐらいまで株価が右肩上がりだったんだから資産増えて当然でしょ!!自分は最高値のときに高値掴みさせられたんだ!」と思ってる方が多いのが事実ですよね。そんなケースを想定したシミュレーションをやってみました。アルトリアの株価は2017年1月ごろをピークに下降の一途をたどっていますが、その最高値付近のタイミングで積み立て投資をスタートしたパターンです。

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結果、資産は25%減少して約1000$の資産減を食らうことになりました。2017-2019年の株価急落が激しく評価損が大幅拡大したことで資産が減少し、配当でもそれを補うことはできない結果となりました。2018年から投資を開始した場合でもほぼ同じ%で資産が減少する結果となりました。MOが高配当とは言えど、投資期間が2017年1月~2019年10月という2年10か月程度では配当が積みあがらず、評価損のスピードに追い付けないということが分かりました。高値掴みの傷は深い、、、

未来のことを予測したくはないですが、もし株価がこのまま同じ率(年率‐10%)下落し続け、配当は増配無しのステイでシミュレーションした場合、2023年3月まで総資産のマイナスは続きました。2017年に投資し始めて実に6年間も資産マイナスが続いてしまいましたが、ただ、それ以降は資産増となるので、株価が低迷する高配当株は忍耐がある程度必要なことが分かります。

4.  原因は何か?

さて、この資産マイナスを抱え続けないといけなくなった原因は何かを考察してみます。

結果論になりますが、高値掴みの原因の一つはPERが大きく上がり過ぎていたことです。以下のチャートが配当率とPERの10年間の履歴ですが、2009年ごろは15倍を割っていたPERが2016年~2017年ごろは30倍を超え、配当率も3%台と低下しており、株価がEPSやBPSと比較し大きく上がっていたことが分かります。タバコ株がPER30倍ですよ!?事業環境的に考えると恐らく大麻の合法化や電子タバコや加熱式タバコの登場でMOの将来が明るいと期待した人たちが挙って買いに走ったことで株価が大きく上がってしまったんだと考えます。その後電子タバコやその他規制が発効されたことで将来を悲観され株価が大きく下落しました。今だから冷静に考えられますが、MOのPERが30倍、配当率が3%台だったら、おそらく今なら買う人は極僅かでしょう。2014~2017年頃はやっぱりタバコ株らしからぬ人気だった、ジェレミーシーゲル流に言うとまさに「成長の罠」に嵌っていたということですね。タバコ株にしても何にしてもバリュー株を過大評価するのは危険だということが分かりますね。

 

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5.まとめ

いかがでしたでしょうか?高配当銘柄とは言えどもやはり株価が上がり過ぎて「超高配当とは言えない状態」になると買い増しはリスクが高いことが分かりましたね。株価が急落することで短期間の受取配当でも賄いきれない含み損を抱えてしまう事態となってしまいました。バリュー株への長期定額買付けは2008年から買付けシミュレーションのように長期で続けていけば非常に有効ですが、2017年からのシミュレーションのように買付け開始のタイミングや短期的な投資では逆効果になる可能性がありますので、バリュー株投資をする際は、業界や銘柄によっては買付け時に必ずPERは確認しておく必要がありますね。高配当銘柄についつい飛びついてしまいがちですが、業界によって適正なPERはそれぞれケースバイケースで違うので、買い付ける際は機械的な定額買付けをする場合も業界をよく考えてPERを確認した上で買付けを開始するのが無難と思われます。また一方で、長期で投資を継続していけばドルコストと複利の効果が出てくるので短期的な目線ではなく高配当狙いであればある程度長期的な視点で含み損に惑わされない投資をする忍耐強さも必要なことだと考えます。

 

上記シミュレーションと分析内容は個人の見解になりますので、投資は個人の判断でお願いします。

 

 

9月までの実績まとめ

こんにちは!ノミの投資家です。

 

この前8月実績まとめの記事を書いたと思ったら、もう9月が終わってました!!笑 全然記事アップできてなくてすみません!!!とは言え、サラリーマン生活と子育て生活でいろいろ忙しいので記事は1か月に書けて2~3件ですね^^;

ってなことで、もはや自己満化してますが毎月恒例の月末まとめ、9月までの実績をまとめたいと思います。

目次

1.ポートフォリオ

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まずはポートフォリオですが、9月のニュースは何といってもVとMAを購入したことですね!!いやぁ~私本来は高配当投資家なんですが、ついにルールを破ってVとMAに手を出してしまいましたね!もうホルダーになりたくて堪らなかったので衝動買いしました^^;笑 っと言っても少額ですけどね~これから株価がどんな動きをするか楽しみです^^ そしてMOも配当率が8%を超えていてヤバイことなっているのでもらった配当金で2枚追加しておきました!

米国株全体的に9月は上げ相場だったので強かったですね~ 含み益も久しぶりに1000$台に達しましたね。ABBVが低迷から回復してきて含み損がほとんどなくなってきてますし、PMはプラ転しました~。

2.配当金

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続いて配当金です。9月も配当金は無事に100$を超えて105$を受け取りました!毎月安定して100$入ってくるってホント幸せですね~ ちなみにノミの投資家は9月に会社で昇格したのですが、基本給が上がったのに手当が切られてトータルで給料が減るという事態になりました、、、。昇格人事に見せかけた懲罰人事のせいでメンタルだいぶやられたんですが、そんな時だからこそ毎月安定して100$入ってくるありがたみは心に沁みわたりますね(ToT)今年も残すところあと3か月ですが今のところ受取配当は合計689$なんで、このままいけば年末までに1000$を突破すると思われます!!

3.総資産推移

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総資産は8月に評価損が出たことで伸びが落ちましたが、9月は上げ相場のおかげで評価損が解消しさらに配当も入ってますので順調に伸びてきています。給料は減っても配当は毎年着実に増配してくれるので資産がドンドン増えます^^会社より全然頼りになりますね!笑 ノミの投資家の投資スタイルって配当もらってそれを再投資していくだけの退屈なものなのですが、こうやって着実に資産が増えていくので楽しいばっかりです笑 10月は下げ相場の様子なのでまた評価損が出てくるかもしれませんが、バーゲンセールみたいなものなんで入った配当金で淡々と割安銘柄を買い付けていきまーーす♪

ではではこの辺で~