ノミの投資家奮闘記

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サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

私が米国株を始めた理由 その②

私が米国株を始めた理由 その②です。

前回は日本株での失敗から投資への考え方を変えた経緯を書きましたが、今回は数ある投資方法の中からなぜ「米国株」という選択肢に至ったかを書きたいと思います。

 

1.日本株の腰弱さ

まず、日経平均は一言で言うと外部環境の影響を強く受ける他力本願的な相場です。ドル円、ダウ平均、上海総合指数、これらの影響を受けて過敏に反応します。個々の銘柄のファンダメンタルズなんてほとんど関係なく乱高下します。

下のチャートは日経225とNYダウ30種になります。2018年は言わずと知れた乱高下相場でした。しかし注目は下落時の下げ幅です。18年は2/10/12月に米国金利ショック、3月は米中貿易戦争開戦、8月はトルコショック、12月はファーウェイショックと下落の連続でしたが、日経平均とダウの下げ幅は大きく異なります。

相場が大きく下落したのは1~3月、10~12月だったのですが、日経平均とダウはそれぞれ以下のように下落しました。

1~3月   日経平均:-16%、ダウ:‐12%

10~12月 日経平均:-22%、ダウ:‐17%

日経平均は常にダウにつられて下落をしたのですが、その下落幅は常にダウよりも大きく値を下げました。ダウより大きく下がるのですが、問題はその回復力で、ダウが下落した後ある程度回復していくのに比べて日経平均は回復が非常に遅く次の下落でさらに下がるような値動きとなっていました。

これだけ見ても日経平均は非常に腰の弱い相場であることが分かります。

 【日経225】

f:id:nomiinvestor:20190516213800p:plain 【NYダウ30種】

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2.日本経済の将来性

私は日本経済は将来的にドンドン落ち込むと考えています。その理由は人口構造に致命的な問題を抱えているからです。以下の図は現在の日本の人口ピラミッドです。

これを見ればわかるように日本は深刻な少子高齢化となっています。平均寿命が延びているのである程度の高齢化は致し方ないと思いますが、問題は出生率の低さです。

現在の年金制度は現役世代が高齢者を支える仕組みになっていて、少子化により人口が減少することはこの制度の崩壊を意味しています。現役世代からドンドン搾取して高齢者にお金をつぎ込むことで現役世代の生活を逼迫し、子育てに使えるお金がなくさらに少子化が進みます。この悪循環で人口ピラミッドはさらに逆三角形となり人口は将来激減することが確実です。

人口が減るというのは国力維持には致命傷でGDPは減少し経済規模の維持は困難、技術力や生産力は急速に弱細っていくと思います。

人口ピラミッド - Wikipedia

 

3.アメリカ経済の安定感

一方、アメリカの人口ピラミッドは三角形ではないですが、労働力人口と若年齢層の人口が一定に保たれていて、今後も人口構造は劇的に変化しないと見込まれています。

これはアメリカが幅広い世代で移民を受け入れていることに支えられているのでしょう。アメリカは既に世界一の経済力を持った国ですが、この経済力は今後数十年は維持され続け、これからも世界一の座を維持し続けると考えます。欧州、日本、中国などの先進国は軒並み高齢化が深刻化し人口ピラミッドの形を崩しつつ人口減少していくのですが、ピラミッドバランスを保ちつつ人口が増加していく先進国はアメリカだけなんです。経済力の源泉は人口です。今現在でも世界最強のアメリカが他の先進国を置き去りにしてダントツのトップを今後も維持し続けるでしょう。

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4.配当という答え

ここまでかなりマクロ経済的な話をしましたが、日本経済の外的要因による弱さと日米の経済将来性の差が分かったと思います。ここからは一気に米国株のミクロ的な部分について話したいと思います。

マクロ的な背景もありますが、私が米国株を選択した最大の理由はずばり配当の高さと増配継続力です。

米国株の配当は日本株よりも平均的に高く、増配を30年以上継続している銘柄がなんと50社以上もあります。日本で25年以上増配を維持している銘柄は花王のたった一社です。これを見ただけでもアメリカの企業がいかに株主還元に重きを置いているかが分かります。日本企業は将来の不安から利益が出ても株主還元せず内部留保をドンドン増やしますから、経営フィロソフィーが決定的に違います。そして米国株は大型銘柄でも配当率が5%を超えているものがゴロゴロあります。この5%を超えている銘柄も連続増配数十年というものも多いです。米国株以外にも海外株は中国株やアセアン株などありますが、これほど長い間安定的に配当を出し続けている株が揃っている市場はありません!

私の投資の目的は配当収入で年金対策をすることなので、この目的達成には米国株はとても合理的な投資だというのが私の出した答えでした。

 

これが私が米国株投資を選んだ理由です。

次回からはいかに配当というのが重要かを書いていきたいと思います。

 

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