ノミの投資家奮闘記

ノミの投資家奮闘記

サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

配当が重要な理由

こんにちは!ノミの投資家です。

今回は配当の重要性について書きたいと思います。同じような内容の記事は既に配当再投資で成功を収められている先人の方々が書いていますが、実際自分でもそれがちゃんと納得できて腑に落ちていることを忘備録するために書きたいと思います。

1.配当金とは?

minkabu.jp

配当金の説明ならいろんなサイトに既にありますが、上記の説明が一番分かりやすそうな感じだったので引用しました。

読んで字の如く配当金は投資先の企業が利益を上げた場合、その一部を株主に現金としてお返しするのが配当金になります。配当金は株式の保有枚数に応じて1株いくらという形で支払われます。例えば配当金が1株10円の株を100枚持っていたら配当金は1000円になります。

株主還元の方法は配当金の他に自社株買いによる1株あたりの価値を引き上げるものや、株主優待などがありますが、実際に現金が直接株主の手元に入る(口座に振り込まれる)のはこの配当金だけになります。

現金が直接入金されるので、それを生活費に充てるなり、貯金するなり、再投資の資金にするなりは株主本人の自由です。

 

日本株の配当金の支払いは年1回か2回の企業がほとんどですが、米国株は4半期ごとの年4回の企業が多いです。1000円の配当を500円ずつ年2回もらうより250円ずつ年4回もらう方がお金の回りが早くなるので当然4回の方が有利です。この点も日本株より米国株を勧めたいポイントになります。

2.配当金再投資シミュレーション

私はジェレミーシーゲル著の「株式投資の未来」を読んで深く感銘し、配当金を地道に再投資することで資産を増やしていく効果を知りました。なので、配当金の使い道は基本的に全て再投資の資金として使うつもりです。将来の配当収入(インカムゲイン)を増やすためにはまさにこの配当金を再投資に回すことが燃料になりますのでとても重要になってきます。実際どのように配当金の再投資が将来のパフォーマンスに影響してくるかをシミュレーションしてみました。

 

私の収入から現実的な投資額・配当利回りで投資期間30年として以下の条件でシミュレーション

・初期投資金 300万円

・追加投資  50万円 / 年

配当利回り 3.5%(税引き後)

・平均増配率 3%

 

この条件で30年間配当金と追加入金で投資を繰り返した結果、30年後の資産と配当金は以下のようになりました。

配当金 2,054,994
総資産額 58,714,113
投入資産 17,500,000
資産増加額 41,214,113

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配当金はなんと年間200万円に達し、投入した資金約1700万円に対し資産は5870万円と実に4120万円の増加となりました。シミュレーションした自分自身でも驚くほどの結果でした。グラフを見ると分かりますが、15年目以降ぐらいから評価額(総資産)が加速して伸びていくので長期になればなるほど配当再投資の旨味が出てくることが分かります。

 

しかし相場は下落もありますし、暴落することもあります。それを無視してシミュレーションしても現実離れしているのでは?と疑ってしまいます。確かにそうです。なので次に下落と暴落を加味したシミュレーションをしてみました。初期投資金額、追加投資額、増配率などは上記のものと同じ条件です。

 

 a) 下落相場を想定

 ・2~15年目まで株価が3%ずつ下落

・16~30年目は3%ずつ回復

・30年目には元(投資開始年)の株価に戻る

配当金 6,413,535
総資産額 79,088,360
投入資産 17,500,000
資産増加額 61,588,360

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下落相場ではなんと配当金は600万円を超え、資産増加は6100万円となりました。「株式投資の未来」にも述べられているのですが株価の下落は将来への起爆剤となることがこのシミュレーションでも分かりました。また、株価が下落することで購入できる枚数が増え、受取配当金が加速度的に伸びていくのが分かります。

 

b) 暴落相場を想定

・2~10年目まで株価が3%ずつ下落

・10年目に株価50%暴落

・16~30年目は3%ずつ回復

・30年目には元(投資開始年)の株価に戻る

配当金 4,064,111
総資産額 56,367,699
投入資産 17,500,000
資産増加額 38,867,699

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次に暴落相場の場合です。こちらは資産増加額としては3880万円と暴落しなかった場合と比べると少なくなってしまいましたが、逆に配当金が400万円と暴落がない場合の2倍に達しました。

下落、暴落いずれも株価が下がることで同じ資金で購入できる株式の枚数が増え、将来パフォーマンスに影響しました。

ただし、このシミュレーションはいずれも年平均3%の増配が30年継続されることを前提にされているので減配リスクは織り込まれていません。

 

次に減配リスクを織り込んでシミュレーションしてみました。

・2~15年目まで株価が3%ずつ下落

・10年目に40%の減配

・16~30年目まで株価が3%ずつ回復

・30年目には元(投資開始年)の株価に戻る

配当金 2,251,762
総資産額 47,667,621
投入資産 17,500,000
資産増加額 30,167,621

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10年目に40%もの減配を織り込んだことで、そこから5年ほど受取配当金が減少しました。また、資産増加額は約3000万円に抑えられてしまいましたが、同時に株価も下落することを織り込んでいるため配当金は意外に200万円を維持できる結果となりました。減配リスクがいかに資産増加に大きく影響するかが分かる結果です。

3.まとめ

配当金を30年間再投資しつつ自己資金も毎年50万円ずつリスク資産に投入していくことはかなり地味で根気の要ることだと思います。ただ、一つ言えることは、どのシミュレーションをしても配当再投資を継続すれば30年後はどのみち資産は増加して数百万円単位の配当金も期待できるということです。投資した企業がつぶれず安定的に配当を出し続けてくれる企業であればほぼ確実に資産を増やして、さらに年金対策となる配当金を受け取れる資産形成ができるのです。

 

投資した会社が潰れたら?将来減配して株価も暴落することもありえるのでは?という疑問はもちろんありますし、絶対に資産が増えるとは言えません。リスクは当然あります。ただ、日本の年金が将来減るのはほぼ確実なリスクです。このリスクを前にしてなんの答えもないまま年を取っていくこともまた大きなリスクだと私は考えています。

リスクを天秤にかけてみると、米国株配当再投資の投資法のリスク・リターンの方がよっぽど魅力的に見えるのは私だけでしょうか?

 

次回はこのシミュレーションに近い形にするため、どうゆう銘柄に投資してポートフォリオを組んでいくか?の部分について書きたいと思います。

 

※上記のシミュレーションはあくまで個人の考え方を基に試算しておりますので結果を保証するものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。

 

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