ノミの投資家奮闘記

ノミの投資家奮闘記

サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

AAPL,CSCO,IBM,MSFTを定額購入したらどうなる?

こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回もシミュレーションシリーズです!今回はIT系代表銘柄を定額購入していたら資産がどのように変化していたかをシミュレーションしてみました!最近、皮算用にハマっていまして、シミュレーションばかりしながら勝手に金持ちになった気分になってます笑

さて、今回のシミュレーション銘柄は、キャピタルとインカム両獲り狙いの投資家から人気のApple(AAPL)、CISCO(CSCO)、IBM(IBM)、Microsoft(MSFT)を取り上げてみました!資産はどのようになるでしょうか!?

目次

1.株価推移

まずはその4銘柄の株価INDXの推移になります。

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2008年1月を起点としてみましたが、AAPLの圧勝ですね。2008年当時の株価が12倍に膨れ上がっています。MSFTも4倍と並外れた成長を見せていますがAAPLと比較すると低調な推移に見えてしまいますね。2008年というとちょうどiPhoneが発売され始めたころなんで、その成長を全て株価に織り込んだのがこの結果ということですね。AAPL恐るべし!!最下位はIBMで約10年間で25%しか成長していませんでした。永遠の不発弾と言われてしまうのも仕方ないかもしれませんね、、、

2.シミュレーションの条件

今回のシミュレーションの条件は以下になります。

【試算条件】

・2008年1月より投資開始、2019年10月まで投資

・初期投資1000$

・毎月100$ずつ入金し月末の終値で買付け

・受取配当は全て再投資

・端数も再投資

・課税条件は、現地課税10%、日本国内課税20.315%

 

この条件でシミュレーション詳細は以下になります。全ての銘柄を表示すると細かすぎるのでAAPLのものを貼り付けます。

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3.総資産推移

さ、どんな結果になったでしょうか!?まずは総資産の比較になります。総資産の増減をINDEXチャートにしてみました。

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投入自己資金は15,100$になり、それに対し各銘柄の総資産は

AAPL:81,890$ (442%)

CSCO:33,032$ (119%)

IBM16,262$ (8%)

MSFT:63,720$ (322%) ※100%は資産2倍

という結果になりました!株価では圧勝していたAAPLが総資産の増減でもトップになりましたが、MSFTが怒濤の追い上げを見せて2018年以降はかなりデッドヒートとなっていますね。IBMはたったの8%しか増えない結果となってしまいました。ホルダーの方の中にはかなり不満を持たれている方も多いかもしれませんね、、、CSCOは119%増と2.2倍資産増となりましたので満足のいく内容かもしれませんね。AAPLは株価の上下の影響を大きく受けてしまいボラがかなり高くなっていますが、それに対しMSFTは資産増が安定的です。株価に比してMSFTの資産増がAAPLに迫ってきている背景は枚数にあります。以下が追加枚数の推移です。

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AAPLは2011年以降株価が大きく上昇してしまったことで毎月100$の入金ではなかなか枚数を追加できなくなってしまいました。一方MSFTは株価の上昇が急激ではなかったため一定の枚数をコンスタントに追加できたことが後々の株価上昇でブーストがかかり資産を効率的に増加させられました。

4.配当積み上げ

次は配当の積み上げになります。2008年から受け取った配当の累計($)は以下になります。

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意外にもAAPLが3,282$で最多という結果になりました!AAPLは株価もグングン成長していますが、意外にも配当としても還元志向が強く増配率も年10%程度と非常に高くなっています。MSFTは2,925$と株価も徐々に上昇させながら配当も適度に分配していることでそれなりに積みあがっていますね。意外だったのはIBMでした。たったの2,508$に留まってしまっています。今ではハイテク系屈指の高配当銘柄となっているIBMですが、以前は然程配当率が高くなく他社に劣る積み上げレベルとなりました。

以下の表は配当率の分布図になります。 

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 MSFTは2009~2014年頃までIBMよりも高配当な銘柄だったんですね!このころから買い増し続けている人はかなり配当による複利が効いてきているようです。IBMは2017年以降の株価下落により高配当となっていますが、それ以前は2%台と高配当銘柄とは呼べないレベルで近年の株価下落により資産が思ったほど増やせない結果となりました。

AAPLは意外にも増配スピードが高く、株価の上昇と比較してもそれに負けないレベルで配当も増配してくれていることで枚数が増やせなくても受取配当の伸びは目を見張るものがあります。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?アメリカを代表するIT銘柄を定額買付けした場合のシミュレーションですが、IBMとMSFTの資産推移が意外でしたね。AAPLの株価成長には目を見張るものがありますが、MSFTが配当と枚数の底力で巻き返してきているのが配当狙いの投資家には非常に魅力的に見えますね。IBMは今でこそ高配当で配当狙いとしては魅力的ですが、過去に投資家を失望させる成長率だったことが結果的に今の高配当率を生み出しているので、安易に配当のみを狙って買っても期待ほどの結果は得られない可能性がありますね。今回のシミュレーションでは、株価の急激な成長は大きなキャピタル増をもたらしてくれるが将来の資産増の鈍化を招いてしまう可能性があること、また、注意点として増配銘柄でも配当率が低い状態にあるときはある程度のキャピタル増も取らなければ効率的な資産増加ができないことが分かりました。

 

 

この分析は個人の見解になりますので、投資は個人の判断でお願いします。