ノミの投資家奮闘記

ノミの投資家奮闘記

サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

ETF vs 個別株 パフォーマンス対決!!

こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回は皆さん大好きシミュレーションシリーズになります!米国株投資をする上でETFと個別銘柄どちらにしようか迷われている方も多いのではないでしょうか?ETFの中でもHDVやSPYDなどの高配当系ETFとS&P500と連動するVOOなど性格の違うものがたくさんあり、一体どれに投資すれば一番高いパフォーマンスが出せるのか気になる方も多いと思います。そこで、今回はETFと個別株にそれぞれ積み立て投資をした場合を過去の実績値を基にシミュレーションしてみました!どうぞお楽しみください!

1.ETF 個別 代表選手!!

今回シミュレーションするETFと個別の代表選手を発表します!

ETF代表】

 VOO (バンガード・S&P500 ETF) 

  HDV (iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)

【個別代表】

 MO (アルトリアグループ。全米シェア首位のタバコメーカー、超高配当が魅力)

 KO (コカ・コーラ。言わずと知れた大人気銘柄でバフェット & シーゲル銘柄)

 

◆ シミュレーション条件

 

・2011年3月より投資開始、2020年1月まで投資

・初期投資1000$

・毎月300$ずつ入金し毎月月初の終値で買付け

・受取配当は全て再投資

・端数も再投資

・課税条件は、現地課税10%、日本国内課税20.315%

 

以上の銘柄と条件でパフォーマンス対決を行います。さぁ、どんな結果になったでしょうか!?(HDVが2011年3月よりスタートしているため投資開始時期を2011年3月に設定しています。またETFの経費率は今回考慮にいれておりません)

2.株価INDEX

まずは株価をINDEXで見てみます。

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 2020年1月現在ではVOOが圧勝していますね!VOOは2011年以降堅調に指数を伸ばしており、特に2016年以降は他の銘柄を寄せ付けない強さを見せています。ちょっと意外だったのがMOが2014~2017年まで圧倒的なパフォーマンスを出していたことですね。今では叩き売られて超高配当銘柄の代表格となってますが、当時はグロース株よろしく爆発的な株価の伸びがあったようです。

3.総資産増減

次にシミュレーション結果の最大注目点である総資産の増減を見てみます。ここでの資産の増減とは時価総額から2011年~2020年までに純粋に自己資金を投じた金額(受取配当は自己資金から除く)の$32,800に対しどれだけ増えたか?になります。

シミュレーション内容はかなり細かいのでVOOのもののみを貼り付けます。

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結果!!

VOO $ 60,618  ($ 28,112増、85%増加)

HDV   $ 50,049 ($ 17,264増、53%増加)

MO $ 45,463 ($ 12,677増、39%増加)

KO $ 49,046 ($16,260増、50%増加)

株価の伸びが大きかったVOOが資産増加も圧倒的に強かったですね。投資した期間的に10年弱で高配当株が強みとする複利の力がまだまだドライバーとして効いてこなかったことも影響しているようです。MOは株価高騰の後の急落が打撃で資産が思ったほど増えませんでした。KOとHDVはかなり肉薄しましたがHDVが勝利しています。バフェット銘柄とシーゲル銘柄の両方にランクインしているKOを抑えての勝利なのでHDVがいかに高いパフォーマンスが出るETFかが分かります

4.配当金積み上げ

最後に配当金の積上げ状況を見てみます。それぞれの棒グラフの左が2011年3月からの累計積上げ、右が直近一年間の受取配当になります。

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ここで圧倒的な強さを見せたのはMOでした!!さすが高配当銘柄の筆頭格であるMOですね!直近一年間の受取配当も2位のHDVにほぼダブルスコアの差をつけています。意外だったのは、HDVがここでもKOに勝利したことと、VOOの直近受取配当が想像していたのより高かったことです。これを見ると高配当銘柄として名高いKOですがパフォーマンスがちょーーーっと目劣りする感じですね。

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配当率の変遷を見てみると直近でもKOはHDVに負けており個別銘柄のリスクを考慮するとHDVの方がはるかに魅力的な銘柄となっています。VOOは過去から1%台後半~2%前半で推移しています。直近では株価が$300をつけており非常に高騰している雰囲気ですが、配当率からみると異常に高いものではないようです。MOは株価の高騰と急落で配当率が大きく上下していますが、現在の5~6%あたりは過去10年間で見ると比較的心地良いレベルに落ち着いているように見えます。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?ノミの投資家の感想としては、単純配当狙いではなかなか見えてこなかったVOOの魅力HDVの以外なパフォーマンスの高さが分かりました。また、説得力のあるキャッシュインを狙うならMOのようなパンチのある銘柄が必要で、ポートフォリオのバランスを考えるのであればMOの配当力とVOOの上昇馬力などを混ぜることも面白いなと感じました。ただ、今回のシミュレーションはHDVが設立された2011年から投資をスタートさせており期間としては10年弱と短いため株価上昇力の強いVOOが強みを発揮する結果になりましたが、20年ぐらいに期間を延ばすとまた結果が変わってくると思います。次回は期間を伸ばしたパフォーマンス対決をやってみたいと思います!

 

このシミュレーションは個人の見解になりますので、投資は自己判断でお願いします。

 

 

 

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