ノミの投資家奮闘記

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サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

韓国株式投資の面白い事情

こんにちは!ノミの投資家です。

 

私は今韓国に旅行に来ているのですが、韓国人の友人の中で投資家の人がいまして、その人から韓国株式投資の面白い事情をいろいろと聞いてきましたので、今回は韓国の株式投資事情について書きたいと思います。あまり韓国株式事情について書かれた記事はないと思いますので参考になると思います。

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 1.韓国の産業構造

韓国は最近ではグローバルに有名になったサムスン電子現代自動車LG電子、POSCOなどの大企業がありますが、基本的には電子機器・自動車・重化学工業・造船などの工業を中心としたが第二次産業が全体の40%を占めており、GDPは約1兆5300億ドル(2017年)で世界12位の経済国に位置しています。歴史的に日本の企業などから技術を取り入れたり、経済的協力を得て成長してきているため産業構造は基本的に日本に似ています。ただ、経済成長率はここ10年ほどは3%前後を維持していますから日本よりは経済成長を持続しているようです。

韓国の経済 - 世界経済のネタ帳

人口も現在は約5,145万人と日本の半分弱を誇りますが、出生率が1.17人(日本 1.44人)と世界最悪の水準で年々悪化していますので、今後急激な早さで少子高齢化が進み深刻な人口減に直面することになります。この点も日本と類似していますね。

 2.韓国証券市場の特徴

韓国の証券市場は韓国証券取引所(KSE)が唯一の総合取引所で、KOSPI(Korea Composit Stock Price Index)という日本で言う日経平均のような総合株価指数があります。このKOSPIですが、韓国取引所に上場されている全銘柄の時価総額で加重平均を指数化したもので、みなし額面や除数を使って平均値を出している日経平均とは大きく異なる点になります。

また、売買単位も以前は株価が50,000ウォン(約5000円)以下の銘柄は10株単位から、50,000ウォン以上の銘柄は1株単位という単位だったらしいのですが、現在はどの銘柄も1株から売買できるようで、一回の売買額が少額で抑えられる点は100株単位の日経株と大きく違う点になります。さらに、売買手数についてはほとんどの証券会社でも0.004%程度とほぼただ同然で取引できるのは驚きです。また売却益についても課税率が売却額に対し0.25%と低率(損切の際も課税される)なので、政府が株式市場活性化のため個人投資家に対し市場を開こうとしている姿勢がよく分かりますね。

韓国取引所とは? | 証券取引用語集
2005年に韓国証券取引所(KSE)、コスダック(KOSDAQ)および韓国先物取引所(KOFEX)が韓国証券先物取引所法により統合して設立された韓国唯一の総合取引所のことで、代表的な株価指数はコスピ指数。

 

韓国総合株価指数(カンコクソウゴウカブカシスウ)とは - コトバンク
韓国の代表的な株式指標。韓国取引所に上場されている全銘柄を時価総額加重平均し指数化したもの。1980年1月4日時点での時価総額を100として算出する。 

 ただし、日本に比べ決定的に悪条件の点は信用取引です。信用取引は課税については上記と同じ売買額に0.25%なのですが、金利が激高でなんと約9%程度になります。なので韓国では信用取引は非常に危険な行為で個人投資家は信用買いも空売りもほぼ手を出さないようです。実質的にレバをかけられないのは日本株との大きな違いですね。

3.KOSPI値動きの特徴

KOSPIは日本で言う日経平均のようなもので、韓国の産業は日本と似た製造業の輸出中心の構造なので外部環境に大きく影響を受ける値動きをします。基本的にはアメリカのダウ平均が下がれば大幅下落、ダウが反発してもダウほどは上昇しない、ドルに対し自国の通貨が上がれば株価下落、下がれば株価上昇という値動きなので日経平均と似ています。結局は日本と同様にアメリカや中国の動向に経済が左右される構造になっているため自律的な動きがあまりできない市場になります。ただ、ウォンは円のように世界経済のリスクヘッジ的な扱われ方はしないため基本的には世界経済が低迷すれば下落し、回復すれば上昇する新興国通貨のような動きをする点は円の動きと違う点になります。

https://www.tradingview.com/x/M3x9hGNe/

上記のチャートはダウ平均(オレンジ)、KOSPI(青)、日経平均(水色)の比較になります。これを見ればわかる通り基本的に下落時はダウに引きずられる動きで上昇はダウ以下です。日経平均よりさらにダウに対し過敏に反応しているのが分かりますね。

このように韓国市場は自立反発力に欠ける日経と似た市場になります

4.韓国株式投資の戦略とは?

ここまで述べたように韓国市場は外部要因に大きく影響を受ける市場なので、日経同様企業の実績や価値などが株価に正しく反映されない傾向があります。そんな韓国市場で私の友人の株式投資戦略は、個別銘柄には投資せず、ETFのみに投資する戦略とのことです。個別銘柄のEPSやPER・PBRなどを分析したところでダウが下がれば結局それに引きずられて下がるので企業研究自体意味がないというのが彼の意見でした。なので、マクロ経済を見ながら、特にアメリカの金利政策に注意することでダウの値動きを予測つつKOSPIのインデックスに中長期投資するのが韓国株式投資の最善戦略のようです。

この意見には私も目からウロコで日経平均でも同様のことが言えるのではないかと思います。もちろんチャートやテクニカルで短期トレーディングで稼ぐ人もいますが、このトレーディングでは結局絶対的な能力とある程度の運がないと資産を増やすことはできません。素人や私のようなサラリーマン投資家がこのような市場で着実に資産を増やすためにはマクロ経済を見ながらインデックス投資をするのが最善だと思います。

5.まとめ

韓国人投資家の友人からいろいろと韓国の投資事情について面白い情報を聞いたのですが、私としてはやっぱり米国株の高配当銘柄長期投資が一番だというのが結論でした。インデックスのトレーディングも悪い策ではないと思いますし。長期的にやればある程度動きは予測できるものの、結局は投機的な要素があるので、どこかのタイミングで相場で「勝負」しなければ資産を思ったほど増やせないと考えます。「勝負」すれば当然負ける可能性もあります。私のように負けたくない人間からすれば「勝負」などしなくてもいい米国株長期投資が一番心落ち着く最善の投資だと思います。

その友人に対しても米国株の素晴らしさを伝えたところ明日にでも米国株を始めたいと言っていました。笑 

 

上記戦略などはあくまで個人の見解になりますので、投資の判断はご自身の責任でお願いします。

 

 

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