ノミの投資家奮闘記

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サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

米国株高配当銘柄 生活必需品銘柄(食品銘柄編)の財務分析やってみました(PEP,KO,HSY,GIS)

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こんにちは!ノミの投資家です。

高配当銘柄の財務分析やってみましたシリーズ第4弾は「生活必需品(食品系)」です!シーゲル赤本の神髄のようなセクターになりますが、ペプシコ(PEP)・コカ・コーラ(KO)・ハーシーズ(HSY)・ゼネラルミルズ(GIS)という全てシーゲル銘柄の財務分析です。これまで数十年間の歴史で米国株トップクラスのパフォーマンスを誇る銘柄ですが、実際財務状況ってどんな感じなんだろー?と興味本位で見たくなり比較してみることにしました!

目次

1.収益性分析

まずはいつもどおり収益性分析からです。

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どこも安定してるーー!!!が第一印象です。しかし、さすが米国株投資家の中で屈指の人気を誇るKOが営業利益率では群を抜いていますね。売上は減少傾向ですが、低利益率のボトリング事業のフランチャイズ化で営業利益は31%と驚異的な水準に達しています。KOの売上と利益分析については以下記事でも詳細を記載しています。

nomiinvestor.hatenablog.com

ソフトドリンク以外にもスナック菓子系の事業も中核となっているPEPとGISは15~17%とならんでいますね。売上面ではPEPが650億ドル(約7兆円)と圧倒的なシェアを誇りますが、スナック菓子系を持つ事業としては営利率15%あたりが妥当なラインなのでしょう。以外なのはHSYで、売上と営利率が年々じわじわと伸びてきているんです!売上自体は5億ドル(約540億円)と他の3社と比較するとかなり小規模となっていますが営利率は22%と非常に高い水準で推移しており事業の腰強さを感じます。

2.キャッシュフロー分析

続いて、財務分析で一番重要なキャッシュフロー分析です。

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4社とも文句のつけようのないキャッシュフローを誇っています。キャッシュフローは実際の保有キャッシュの増減を基に計算されていますので実質的にお金を手元に残せる事業かどうかを測る重要な指標なのですが、4社とも十分な営業CFを出せておりフリーCFも安定して確保できています。最終製品としての食品製品は財務を圧迫するほどの投資が必要ない事業というのもこのCFを見ると分かりますね。

3.配当性分析

次は長期配当再投資家にとっては重要な配当性についての分析です。

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ちょっと目に付くのはKOのEPSが低迷しているところですね。恐らく値上げ以上に従業員の給与や設備維持費などのコスト上昇が大きく収益率の低下が原因と思われますが、これは利益率の低いボトリング事業をフランチャイズ化することで利益率を上げる対策を取っており2018年は利益率は改善方向なので今後はEPSも改善していくものと思われます。配当性向についてはPEP/HSY/GISは40~50%とかなり余裕のある水準で推移していますが、これは各社BPSが下落気味なのを見ると負債で資金調達し企業買収を行っているからではないかと考えられます。その影響で利益を負債返済に充てる必要があり結果的に配当性向が低めになっているものと考えらます。

4.バランスシート分析

最後にバランスシートを見ていきます。

まずは負債と自己資本の部です。

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次に資産の部です。

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4社とも自己資本比率は低めですね。負債でレバを効かせて事業を運営しているということですが、これも高い利益率と強いCFという筋肉質な財務が支えとなっています。またPEP、HSY、GISは無形資産が増加傾向になっていますが、これは企業買収によるのれんと考えられ、各社負債を資金に買収していくことで事業を拡大させていることが分かります。

5.まとめ

今回PEP、KO、HSY、GISというシーゲル銘柄のスターを比較してみましたが、すみません、比較したことを後悔してます。どれも文句のつけようのない財務体質で意外性もクソもなかったからです。事業内容は各社毛色がそれぞれ違いますが、結論は、それぞれの事業で強固な収益基盤と強靭なCFを築けており、どこに投資しても安心な財務内容となっています。ノミの投資家はこの4つのうちPEP、KO、GISをPFに入れていますが、HSYも欲しくなってきてしまいました、、笑 この分析が皆さまのご参考になれば幸甚です。

 

上記は個人の見解を基にしておりますので、投資はあくまで自己判断でお願いします。

 

 

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