ノミの投資家奮闘記

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サラリーマン投資家の米国株長期運用記  

激突!生活必需品銘柄パフォーマンスシミュレーション!

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こんにちは!ノミの投資家です。

 

今回もシミュレーションシリーズでお送りします!積み立て投資と配当再投資を過去の実際の株価に照らし合わせてパフォーマンスを試算するシミュレーションシリーズですが、第3弾は生活必需品セクターの代表銘柄のパフォーマンスシミュレーションになります!生活必需品というと配当狙いの米国株投資家であれば必ず1つはポートフォリオに入れていると思いますが、その中でも多くの投資家に愛されている、コカ・コーラ(KO)、P&G(PG)、コルゲートパルモリブ(CL)、キンバリークラーク(KMB)、マクドナルド(MCD)というシーゲル銘柄とバフェット銘柄の代表各とも言える銘柄たちをシミュレーションしてみました。どのような結果になるでしょうか!?

目次

1.株価変遷

まずは5銘柄の株価の変遷を見てみましょう。以下2008年1月からのINDEXチャートになります。

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 MCDが大きくアウトパフォームしていますね!MCDは株価の面に関しては2008年からずっと他の4銘柄を抑えて常に高いパフォーマンスを維持しており、2019年10月現在では350%と10年前の3.5倍に達しています!!一方でボラティリティも高くなっておりここ3年ほどは株価の上下が大きくなってきていますね。成長率の高くない生活必需品セクターの中では異彩を話す存在です!KO、PG、CL、KMBは10年かけて1.5〜2倍程度成長しておりボラの小さな動きとなっていますが、ジワジワと株価を成長させていて生活必需品らしい株価成長率となっていますね。

2.シミュレーション条件

今回も前回同様シミュレーション条件は以下のもので試算します。

【試算条件】

・2008年1月より投資開始、2019年10月まで投資

・初期投資1000$

・毎月100$ずつ入金し月末の終値で買付け

・受取配当は全て再投資

・端数も再投資

・課税条件は、現地課税10%、日本国内課税20.315%

この条件で試算したシートは以下になります。細かいので、KOのものだけを貼り付けます。

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3.資産増減シミュレーション

さ、結果はどうなったでしょうか!? 

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自己資金の投入は2008年1月~2019年10月までの142か月で15,100$の積み立てとなりましたが、以下が5銘柄の資産増加になります。

KO 26,830$(11,739$増、+78%)

PG 29,891$(14,855$増、+98%)

CL 22,787$(7,694$増、+51%)

KMB 29,7640$(14,687$増、+97%)

MCD 38,652$(23,679$増、+156%) 

※100%は資産2倍 

 

結果はMCDの圧勝でした!株価の上昇が大きく影響し2017年4月以降加速度的に試算が増えています。ただ、株価のボラが高くなってきているのでここ2年ほどはかなり資産の増減率が高くなってきています。KMBは2016年ごろは一時トップに出るパフォーマンスを見せていましたが、2017年以降はMCDにトップの座を明け渡し、2019年10年現在はPGと大接戦を繰り広げています。CLもKMBと似た動きを取っていましたが、2018年以降はパフォーマンスが低迷しています。KOは2013~2017年頃まで株価が停滞したことで資産も伸び悩んでいましたが2018年以降に徐々に株価が上がり始めパフォーマンスが上がってきています。PGは2017まで最下位に沈んでいましたが2018年以降株価が成長したことでここ最近はMCDに劣らないレベルの急伸率で伸ばしてきており、2019年10月にはKMBを抜いて2位まで上がりました!

4.配当金

ここからは配当金対決です!以下、2008年~2019年の累計受取配当になります。

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f:id:nomiinvestor:20191028000814p:plain受取配当でトップに輝いたのはKMBでした!KMBは2010年頃は株価が低迷し4%とかなり高配当となっていたことと継続して配当率が高水準を維持できていたのが受取配当の積み上げにつながりました。第2位の座を獲得したとはMCDでした!株価の面では首位、受取配当で2位となり、輝かしい実績を収める結果となりました。ただ、MCDは近年の株価上昇で配当率は2%台前半と低下してきており、今後のパフォーマンスが気になるところですKOは3位となり、配当率が継続して3%程度と一定水準を維持できており着実に積みあがりました。CLは株価が中途半端に上昇してしまったことと増配がややソフトであったことで配当率が低い状態で推移し結果的に受取配当は5銘柄の中では一番低くなってしまいました。PGは2014年ごろは配当率3%強と高くなっていましたが最近の株価上昇で2%台と低下しています。

5.追加枚数

最後に、今後のパフォーマンスを左右する追加枚数です。 

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追加枚数は1株単位の株価が安めのKOが継続的に一定枚数を買い増せています。株価の上昇が緩やかなので将来の起爆剤となりうる枚数が燃料のように積みあがってますね。KMBとMCDは近年の株高で毎月100$の入金と受取配当金だけでは買い増しできない月もあり追加枚数は低下しています。 

7.まとめ

いかがだったでしょうか!?MCDは株価のアウトパフォームと更に受取配当もかなり積み上がったことで資産を効率的に増やすことができました。KMBはあまり米国株クラスタの中でも保有者が見当たらないのですが、配当率の高さから地味にパフォーマンスが良いことが分かりました。KOはバフェット銘柄ということもあり、株価は安定的に推移していますが、配当・株価共に急激に伸びていくことはなさそうなので、一定額の配当を安定的に提供してくれる銘柄として使い勝手がいいですね。PGは2014年ごろまでは株価が低空飛行でしたが、ここ最近の株価上昇でパフォーマンスがググっと上がりました。CLはシーゲル銘柄ですが、期待とは裏腹に他の銘柄に水をあけられる結果となりました。

生活必需品銘柄でバフェット銘柄だ、シーゲル銘柄だといって一括りの評価はありますが、個別にみていくとパフォーマンスにかなりの差が出ることが分かりました。著名投資家保有している銘柄だと妄信せず、事業内容や決算内容などについて把握した上でそれぞれの特徴を考慮したポートフォリオを構成していきたいですね!

 

 このシミュレーションは個人の見解になりますので、投資はあくまで個人の判断でお願いします。